伝書(六)「言霊」

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      takeaikicenter

        伝書㈥

        言霊(ことたま)の始まりのお話。

        安易に技につながるわけではありませんが、合氣は現代的に云えば心の制御です。制御(コントロール)するために心が何によってバランスを維持して人(霊止)が生きていくのかを合氣道開祖がどのように説かれたかを示します。
        古事記に現れる神の名は各々含意がありますが、その一端を知る事より始まります。

        古事記は前半が神の巻。
        古事記が完成した飛鳥時代は、新旧石器時代、縄文、弥生、古墳、飛鳥時代へと徐々に神と人が遠くなり始めてはいましたが、現代とは違い、それでもまだまだ神と人が近かった時代です。科学技術がないから愚かで貧しかったわけではなく、逆に科学のフィルターがない分、物欲にまみれた現代よりも人は神つまり自然に逆らわない慎ましくも心満たされた生活をしていたのです。
        言霊を通じ神との交流が普通であった頃の記憶がまだ失われていない時代の物語が古事記に描かれた世界です。

        ただし、後の時代の言霊信仰の変化(思い込み)が大東亜の敗戦(第2次世界大戦)要因の一つになったことからも言霊を過信するのは禁物です。古代人が考えた禍事(まがこと)と不吉(ふきつ)な言葉が時代を経て変化し、現実を直視せずに嫌なことから逃げる心理を生み出してしまったことは、我々が深く心に刻んでおくべき反省点であることに留意し、もっと上古(古い昔)の純粋な言霊を以下で感じて貰えれば幸いです。

        霊力体/言霊/神名
        霊/ス/天之御中主神(あめのみなかぬし)
        力/-/高御産霊神(たかみむずひ)
        力/-/神産霊神(かみむすひ)
        體/ウ/宇麻志阿斯訶備比古遅神(うましあしかびひこぢ)
        體/ア/天之常立神(あめのとこたち)
        體/ア/國之常立神(くにのとこたち)
        體/オ/豊雲野神(とよくもの)

        ~七貴神まで~

        次回にその続きと合氣十字の話になります。

        /武産合氣會

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